インド旅行にまつわるエトセトラ

2024年1月はじめてのインド旅行前後のおはなし。

参拝

こうして、現地時間で15時くらいに目的地であるプネーに到着。

ガスなのか埃なのか、空気は霞がかっているけど、天気は晴れ。半袖Tシャツで充分だろう暖かさだ。

これは翌日、OSHOのアシュラムに足を踏み入れて気づいたのだけど、この少し埃か砂っぽい空気が、薄い曇天や霧と同じように、空気中の光を拡散して、夢のような雰囲気を醸し出している。
激しいクラクションが飛び交う街中で見るとただ埃っぽく感じるけど(実際埃っぽい)、自然の中では幻想的な演出になる。
もともとこういう空気がインドにはあるのだろうか。
それとも昨今の発展による副産物?
ともかく日本とはまた異なる空気感。

プネー空港からホテルに向かう前に、象の頭をもつヒンドゥー教の有名な神さま、ガネーシャを奉るダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院にお参りするのがわたしたちのプランだ。

たまたま、到着日がガネーシャ神の吉兆日ということで、多くの人が参拝するらしい。
後から調べたけど、満月から四日目は、困難を取り除く祈りを捧げる日だという。


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空港近くでは牛が道を通るのどかさだったけど、寺院のある街中に近づくに連れ、大きな道路は車とバイクとトゥクトゥク(三輪のバイクタクシー)で大賑わい。
噂通り、ノーヘルメットの三人乗りバイクが車と車の間にどんどん入り込むし、隙あらば徒歩の人だって横切るカオスな交通事情。

寺院が近づいたとき、貴重品だけ持って荷物はタクシーに置き、靴も靴下も脱いで裸足ですぐに飛び出せる準備しておくよう、連絡がまわって来た。
寺院は靴を脱いで上がらなければならないのだ。

え、裸足で!寺院で靴を脱ぐのではなく、タクシーを降りた道路からもう裸足?

戸惑いもそこそこに、わたしたちは裸足で道路に飛び出した!
道で長く車を停車させておくわけにはいかないのだ。

道路は舗装されてやや暖かく、ぬかるんで泥だらけになるわけでもなく、尖った石や何かの破片を踏むこともなく、わたしたちが裸足で歩いていようと誰も気にしない。

寺院の参拝料などはアテンドの方に手続きをお願いして、促された列に続いて、中へ。
正直、参拝の作法はよくわからなかった。ただ、ガネーシャ像の真正面に来たら、目を真っ直ぐ合わせて見つめること、強力なパワーが入ってくるから、と教えられたことだけは実行した。


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真正面で参拝したあと、促されるまま広間に座っていたら、何やらお饅頭のようなものが配られている様子。
食い意地が張っているので、食べ物には敏感。
タイミング悪く、皆が手にしているお饅頭がどこでもらえるのか分からぬまま、そわそわと立ち上がって周囲を見渡していたら、座るよう注意される。
しょんぼりしていたら、参拝客らしいインド人のお姉さんが、わたしの分のお饅頭も持ってきてくれて、手渡してくれた。

裸足のことも、手を洗わないまま食べ物を直接手に乗せていることも、どうでも良くなってくる。
ご利益が入っているというお饅頭は、餡は豆だろうか?食感にはココナッツも感じた。甘くもしょっぱくもない、ほんのりとした素朴な味わいで美味しかった。

ガネーシャさまには、実は今回のインドツアー参加を後押ししてもらったと思っている。

急に二週間後にインドに行きたいから平日五連休を取りたい、と最初に相談した直属の上司が、なんとガネーシャグッズコレクターだったのだ。
長い付き合いだけど、そんな話は聞いたことが無かったので驚いた。
本人はインドに行ったこともないし、インドに行きたいとも思わないけど、何故かガネーシャに惹かれて集めているらしい。
それで、良いガネーシャさまグッズがあれば買ってくると約束したのだ。

当初この寺院にお参りする予定はなく、羽田空港で急遽決まったプランだったけど、吉兆日のガネーシャさまパワーが籠った最高のミニガネーシャ像をお土産にゲットすることができた。

ちなみに、連休取得の裏にそんな経緯もあったので、インドへの出立前にガネーシャさまのファンアート(イラスト)を二つほど描いていた。
少しでもガネーシャさまに気に入っていただけたなら、嬉しいのだけど。


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