インド旅行にまつわるエトセトラ

2024年1月はじめてのインド旅行前後のおはなし。

インド旅行にまつわるエトセトラ

おわりではじまり

この旅行記を書き始めてから約二ヶ月が経っている。 旅行記と題してはいるが、インドのことはほとんど書いていない。これはわたしの内側の変容、そのはじまりの物語だ。 無意識に遮断していた感覚が、開いたのだから、変わらざるを得ない。 気づきを分かち合…

わたしの欲は世界の欲

それから感覚の変化について。 自分の安全領域の外のものは、落胆を感じないよう、無意識に欲しいとも感じないよう遮断していた。そのことに、このインドツアーで気づいてしまった。それはつまり、今まで遮断していた、欲しいという感覚、それに伴う、落胆や…

ラグジュアリーホテル

あと少し、パーティ参加にまつわる顛末と、感覚の変化について話して、この旅行記を終えたいと思う。 まずパーティについて。 プネー空港で、すっかりパーティに行く気になっているにも関わらず、“気”だけで、私はまだ決断していなかった。 帰国したら週末だ…

安全領域

プネー空港でフライトを待つあいだ、主催者の女性とその旦那さまと、SNSのライブ配信で話す機会があった。 先ほどわたしに起こった気づきについて、話を振ってもらって、画面越しに視聴者にシェアした。これもわたし史上、画期的な出来事だった。 インフルエ…

バンジー

緊張感と恐れに包まれながら、呼吸してただ自分の感覚と、目の前の会話に集中する。 「出来ない、恐いと感じてガチガチになったまま、無理矢理やらなきゃいけないっていうことじゃないよ。むしろその感覚が伝わってしまうから、無理!って思ったままやるのは…

哀れで、愚かで、いくじなし

タクシーが来たと声がかかり、混乱のまま、ホテルのエントランスへ歩き出す。大事な話の最中だから、と主催者の女性も同じタクシーに乗ってくれた。 「本当は行きたいんだよ。行く、行かないが問題じゃない。感じていないところだよ。強欲を認めて表に出して…

ピンクパーティ

朝の瞑想を終え、アシュラムを後にし、ホテルに戻って朝食を食べる。全員でこれまでのツアーを振り返り、シェアしながらゆっくり朝の時間を過ごした。 その後支度をして、プネー空港に向かおうとロビーに集合した際に、それは起こった。 「しょこちゃん、ピ…

お金 2

さらにもう一つ、インドツアー出立前に、お金に関する大きな気づきがあった。 ゾルバの物質的な欲を堂々と認めていなかったとはいえ、薄々物欲が透けて見えていたわたしは、この旅でもし欲しいと思ったものが買えないとなったら絶対に嫌だ、後悔すると思った…

お金 1

“このインド瞑想ツアーで受け取ったこと”で引いたカード。 「けち」と「Thunderbolt<稲妻>」 二度目の「サンダーボルト」を引いてしまった。前回はOSHO禅タロットで、今回は氣・龍神タロットのサンダーボルト。しかし意味は同じ。古いパターンの崩壊、破壊…

テンプラ on スイカ

この日受けた後二つの瞑想は、昨日も受けたナーダブラーマ瞑想と、クンダリーニ瞑想。 ハミングと手の動きを使うナーダブラーマ瞑想では、相変わらず手が勝手に動く!これは本当に面白い。 二回目のクンダリーニ瞑想は、とても気持ち良く出来た。 昨日の一回…

たっぷりある

「精神分裂症」や「THUNDERBOLT<稲妻>」のカードに引き続き、「ABUNDANCE<あふれ出る豊かさ>」のカードは根本的なことを示してくれた。 つまり、本質的なこと、自分の本音に抵抗して、封じ込めよう、隠そうと計算しているから、思考がうるさいし、集中も…

ダイナミック瞑想のあと、朝食を摂りに一度ホテルに戻った。昨日と同じく、美味しい大満足ビュッフェ。朝から激しく動いたから、もりもり食べる。 次は十一時のプログラムに間に合うよう向かう予定だから、少し時間がある。わたしは食べ終わったらすぐ部屋に…

苦行

インド滞在三日目、OSHOアシュラム二日目。 この日は、早朝六時からのダイナミック瞑想に参加すべく、朝五時起き。寝たのは遅かったけど、すんなり起きることが出来た、身体は日本仕様だから。 ダイナミック瞑想はもはや名物、というのもおかしいか、とにか…

You live in the past !

クンダリーニ瞑想で汗だくになった後(その上大理石に寝転んで冷えている)、次のイブニング・ミーティングまでは少し時間がある。 その間にシャワーを浴びて清潔にして、ホワイトローブに着替えて、またOSHOオーディトリアムに集合する。このイブニング・ミ…

作為

さすがに暑い屋外で一時間踊り続けられるわけもなく、途中で広場を出て、アシュラム内のレストランへ。 その名もゾルバ・レストラン。 カフェテリア方式で、並んでいる食べものや料理から欲しいものをトレイに乗せて、最後にバウチャーで支払いをする。席は…

祝祭

朝の肌寒い空気のなか、三輪のバイクタクシー、トゥクトゥクに乗り込み、いざOSHOアシュラムへ。 アシュラムがある周辺は、喧騒から離れた閑静な地域のようだ。風を感じながら緑が多いエリアを走り抜け、見えてきたOSHOのアシュラムは、門構えから立派! 失…

ヒビ

カードは無意識の答えを示す。 人の思考は巧妙で、自分の本心や思い込みを捉えることは難しい。だからカードを使って内観するのだ。 どうしたってカードには表れてしまう。 会社員を続けるか、それとも……という問題に触れずにこの旅を終わらせようとしていた…

ホテルにて

寺院参拝のあとは、迎えに戻ってきてくれたタクシーで、真っ黒な足の裏を拭きながら、いざホテルへ。 OSHOのアシュラムには、敷地内に宿泊できるゲストハウスがあるけども、今回わたしたちはアシュラム内のゲストハウスは荷物置き場として借りるにとどめ、宿…

参拝

こうして、現地時間で15時くらいに目的地であるプネーに到着。 ガスなのか埃なのか、空気は霞がかっているけど、天気は晴れ。半袖Tシャツで充分だろう暖かさだ。 これは翌日、OSHOのアシュラムに足を踏み入れて気づいたのだけど、この少し埃か砂っぽい空気が…

機内にて

羽田からタイのバンコクまで、約7時間。バンコクからインドのデリーまで、約4時間半。デリーから国内線でプネーまで、約2時間。 飛行機に乗るたび、機内食を食べ、寝たり起きたり、いまが何時で何の食事かまったくわからなくなる。時間だから食べる・寝る、…

歓迎

では、今回のインド瞑想ツアーの出発から、順を追って振り返ってみたい。 参加者は総勢11人。みな日本人だけど、アメリカやタイから合流する人もいた。年齢も職業も性別もバラバラ。全員が知り合いというわけでもない。わたしたちの共通点は、自分の内側が現…

崩壊

無事、インドから戻った! 帰国してから実はすでに一週間以上、経っている。 インドに行くと人生観が変わる。そんなふうに言われるのをよく聞く。 結論から言うと、わたしは今回の旅で、人生観というより、人格が剥がれ落ちた。この一週間、ずっと剥がれ落ち…

画竜点睛

なんのために意識の取り扱いを探究しているのか? 今この瞬間を最大限味わい尽くしたい、パワーを解放し、自由を感じ、リラックスを感じたい。その感覚が欲しい、そしてわたし自身の音をまっとうし、全体性のなかでハーモニーを感じたい。共鳴し、分かち合う…

ブレイクスルー

「思考」がいったい何なのか、どういう役割のものなのか、結局よくわからない。おそらくこの世というフィクション、創造の重要な仕掛けなんじゃないかと思う。 意識の探究を行う分野で、ときに思考はやや肩身が狭くなるような取り扱われ方をする印象がある。…

回帰 2

サイキック=超能力や霊感などの不思議な力と、スピリチュアリティ=精神性を高めるということは、ごちゃ混ぜにされがちだ。人は都合良く勝手に夢を見る。サイキックなんかは格好の餌食だ。それだけじゃない、ありとあらゆるどんなものにでも、人は覆い被さ…

回帰 1

このまま、こうやって死んでくのかな。少しの苦しさ、ストレス、不満、不快感、あきらめ。我慢して受け入れて、あと何十年、やり過ごして我慢していけば、とりあえず生きてはいけるのかな。 そしてただ死ぬ。 私の人生こんなものだったんだ。充分幸せなんだ…

修了証書

“インド旅行の参加者を募集するよ、日程は約二週間後の月曜日から金曜日まで” 行きたい、と思ったとして、月から金まで五連休を取れる平日勤めの会社員はどのくらいいるだろう? 意外と多いのかもしれない、環境も考え方も、自分の狭い思考を超えて多様だか…

はじまりのね

寒い日の朝、淹れたてのコーヒーから立ち昇る白い湯気を感じながら、この言葉を書き始めている。 わたしはこの物語に、はじまりの音を宿そうと思う。これが誰かのはじまりにやさしく触れ、微笑みかけることが出来たなら嬉しい。 わたしの始まりはこうだ。 約…