インド旅行にまつわるエトセトラ

2024年1月はじめてのインド旅行前後のおはなし。

ホテルにて

寺院参拝のあとは、迎えに戻ってきてくれたタクシーで、真っ黒な足の裏を拭きながら、いざホテルへ。

OSHOのアシュラムには、敷地内に宿泊できるゲストハウスがあるけども、今回わたしたちはアシュラム内のゲストハウスは荷物置き場として借りるにとどめ、宿泊は近くのコンラッド・プネー。
まさにゾルバ・ザ・ブッダのちょっと贅沢な旅。

ゾルバ・ザ・ブッダ。
物質的な豊かさを楽しむゾルバと、精神的な豊かさの象徴ブッダ。その両者を統合した人を指す、OSHOの言葉だ。

そして、わたしにとって今回の旅のキーワードでもある。


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到着したホテルは充分煌びやかで、清潔。
三人で使用する部屋も快適。
当然と言えば当然、高級ホテルなのだし。

だけど恥ずかしながら、私はインドというだけで警戒心いっぱいで日本を出発したのだ。

トイレットペーパーに流せるティッシュ、除菌ウェットティッシュに便座クリーナー、それからファブリーズ。
恥ずかしいくらい、大量の紙類と除菌グッズを持ち込んでいた。
少なくともこのホテルに泊まる上で、トイレットペーパーやティッシュは、はっきり要らなかった。

こんなとき、自分が何に不安を感じるのかよくわかる。

その他に不安が表れた例は、モバイルバッテリー。
OSHOのアシュラムは基本スマートフォン使用禁止。それは事前に知っていたし、日中の大半の時間をアシュラムで過ごすこともわかっていた。
それにもかかかわらず、持ち込んだモバイルバッテリーは三個。計五回はスマートフォンをフル充電出来る。

充電ケーブルも、iPhoneのライトニング、タイプC、Micro USBと各種取り揃え。
それからモバイルWi-Fiも通信量無制限でレンタル。
ほとんど使う予定もないのに。

こうして後から改めて書き出すと、自分の不安症がアホらしく思えるけど、準備している時は大真面目。

思えば、日本でも普段から、紙類とバッテリーは自分の担当!という謎の強い気持ちがある。
誰かがウェットティッシュを欲しがったとき、あるいはスマホの電池が無くなりそうで困っていた時、「あるよ!」とサッと差し出せないと、一生の不覚と感じることがある。
だからしょっちゅう、「あるよ!あるよ!」とウェットティッシュとバッテリーの押し売りをする。

なんだか、とても可笑しな愛情表現だ。

あなたにこんな良いものをあげます、親愛の証です。
または、こんな良いものをあげますので、私のこと好きになりますよね?
というような。

ウェットティッシュとバッテリーという小道具が、変態的な歪んだアイテムに感じてしまう。

胃薬や風邪薬など各種の市販薬をたくさん持ってきた人もいれば、体温計を持ってきた人もいて、それぞれ備えるポイントが違っていて面白い。
わたしは周囲の人から散々胃腸薬を持っていくよう勧められたけど、すっかり忘れて薬は一個も持ってこなかった。

到着した初日の夕食は、ホテルのディナービュッフェを食べた。
品揃えたくさんで、とってもワクワク。

食べ物も私の執着ポイント。お腹が空いて、ひもじい思いをするのに弱いのだ。
だから立派なビュッフェにご機嫌は最高潮。
カレーも何種類もあるし、タイ料理もあれば、パスタなどオーダー出来る料理もある。サラダにフルーツ、それになんと言ってもケーキがたくさん!
小さな可愛いケーキもあれば、ホールケーキに遠慮なく自分でナイフを入れて、好きな分量取り分けても良い。
アイスクリームだって何種類もある!

国内線の機内食につづき、カレーは軒並み辛かったし、安全に見えた料理がやっぱり辛すぎたり、そんなこともあったけど、もう大変に幸せ。
夜だなんて関係なく、ケーキも満足いくまで食べた。

インド滞在初日はこんな風にして過ぎていった。