インド旅行にまつわるエトセトラ

2024年1月はじめてのインド旅行前後のおはなし。

テンプラ on スイカ

この日受けた後二つの瞑想は、昨日も受けたナーダブラーマ瞑想と、クンダリーニ瞑想。

ハミングと手の動きを使うナーダブラーマ瞑想では、相変わらず手が勝手に動く!
これは本当に面白い。

二回目のクンダリーニ瞑想は、とても気持ち良く出来た。

昨日の一回目では、自分の不自然な作為に気づいたから、今回は力んで派手にやろうとする気持ちを捨てた。
第一ステージの揺らすパートでも、第二ステージのダンスでも、身体に委ねるように意識した。

第三と第四のサイレントのステージが、思考まみれで気が散っていた前回と異なり、今回はとても意識がクリア。

身体を流れる血流、熱、汗、はっきり感じる。
同時に呼吸で空気が肺に出入りし、リラックスが身体に広がっていく。
身体の感覚が気持ち良い。

呼吸して身体の気持ち良さを感じていたら、ふと思い浮かんだ。

第一ステージ、第二ステージで、揺らし動かした、動のエネルギー。地から湧き上がる熱、肉体に流れる熱い血流。
この情熱に似た、動のエネルギーの渦<ボルテックス>。

そこに、第三ステージ、第四ステージの静寂の中、リラックスした呼吸で、すべてを受容する静のエネルギー<ウェルビーイング>が混ざり合っていく。

情熱のボルテックスは、エゴイズム<自我>の執着とは言わなくても、エゴセルフ<自己>の好み、意志、方向性はハッキリあるはずだ。
それは、アツアツのエネルギーだ。
噴き出るアツアツの源泉だ。

そこに静かな呼吸が、なんでもいいよ、AでもBでもなんだろうとすべてOK、すべて受容するウェルビーイングの大河を運んでくる。
きっとそれは温く、まったく刺激を感じない温度のはずだ。
熱くなっているときには、クールダウン出来る温度。

きっとそれが混ざり合って、ちょうど良い湯加減になるに違いない。
源泉アツアツ90度なんかを浴びたら大火傷だから、温くホッとできるウェルビーイングが基本で納得だ。

いつもの雑念とちょっと違う、そんな思考が湧いて来た。

そしてわたしは熱めが好きだということ!

安心安全の温さだけじゃ物足りない、本当はかなり熱めにお湯を混ぜていたい。
こんなにグツグツ沸いてる欲望のエネルギーを感じるんだから。

そんな思考を楽しんだ後、それも手離して、寝転がった背中に冷たい大理石を感じながら、呼吸していた。

昨夜はこのクンダリーニ瞑想のあとに、OSHOの講和を含むイブニング・ミーティングに参加したのだが、この日は早くもインドで過ごす最後の夜。
イブニング・ミーティングはスキップして、リッツ・カールトンの日本食レストランにディナーに行くことになった!

とってもゾルバ。

到着したリッツの門構えは、コンラッドより更に立派。
ロビーでレストランに案内されるのを待ちながら、ラグジュアリーな空間と気分を楽しむ。


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日本食レストランUKIYOも、ムーディで素敵な空間だった。
テラス席もとても素敵だったけど、蚊がいるということで断念、屋内の席にした。

そして肝心のお料理。
予想はしていたけど、面白い!明らかに和食風であって、和食ではない。

わたしはアボカドロールが好きなので、サムライロールという、これぞSUSHIといったコテコテメニューと、ソフトシェルクラブの天ぷらを頼んだ。
この◯◯ロールはたくさん種類があった。
殻ごと食べられるソフトシェルクラブは元々好きなので、見かけるとよく注文しがち。
とはいえ、今回の決め手はなんと言っても、天ぷらをスイカの上に乗せるという斬新な盛り付け!
これは頼まずにいられなかった。写真を何回も確認したし、説明にWater melonて書いてあった。

アテンドの方に辛くないかも確認してもらった。インド標準の辛さはわたしには厳しい。
辛くない大丈夫!という回答だったが、天ぷらはスイカの上に乗っているのでちょっと冷めるがOKか?と、レストランスタッフがとても細やかな配慮で尋ねてくれた。
OKだけど、謎は深まるばかり……

異国情緒溢れる日本食という面白さに、ワイワイ言いながら注文も楽しんだ。


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実際のお味も、やっぱり異国情緒溢れていた。
思ってたのと違う。

サーモンの定番ロールが何故か不思議な味に仕上がっている。
確かにメニューをよく見ると、ゆず味噌とかトリュフとか書いてあった。そもそもアボカドとも書いてない勘違い。

ソフトシェルクラブの天ぷら自体は美味しかった!日本の天ぷらとは違うかもしれないけど、しっかりした味付けで一番美味しかったかもしれない。なお、ちゃんと温かかった。
スイカは不思議な味付けがされていた……

それぞれで注文しつつも、シェアしあったので、いろんな味を楽しめた。
お好み焼きが、絶対お好み焼きじゃなくて別物なんだけど、不思議と新しい料理として美味しかった。

リッツにあるレストランなので、当然それなりに高い。
わたしは今回の旅行中、お金はいくらかかっても気にしないことに決めていたし、朝ゾルバを認めると決めたばかり。
でも一緒に来ているメンバーはどうなのかな?と少し頭をよぎった。
私のこれまでのパターンじゃ、相手の金銭感覚がわからないなかで誘うにはためらう価格帯のレストランだから。

そうしたら、朝のセッション時に「価格帯なんて気にせず自分が行きたい店に誘って、友だちの分も奢ってあげればいいよ」というアドバイスをくれたご本人、ツアー主催者の旦那さまが!
全員分奢ってくれた。

急遽みんなでリッツに和食食べに行こうって誘ったのは自分たちだから、って。

うーん、実践を見た!
こういうマインドでいたい。
お金あるから出来る、っていうわけじゃないから。お金あっても、ケチなら出来ないから。
豊かさの感覚を、豊かさの意味を、受け取っていなかったら出来ないから。

そんなインド最後の夜、“このインド瞑想ツアーで受け取ったこと”として、主催者の女性が、全員それぞれにカードを引いてくれた。

わたしのカードは……
「けち」と「Thunderbolt<稲妻>」……